インタビュー
インタビュー 体操選手 池谷直樹さん
インタビュー 体操選手 池谷直樹さん
元体操選手、スポーツタレント、演出家、リポーター。大阪府大阪市東淀川区(現・淀川区)出身で、兄は池谷幸雄さん。
1997年の全日本社会人選手権では個人総合4位、鉄棒種目優勝の記録を残す。 2015年1月に株式会社サムライ・ロック・オーケストラ 設立している。また、モンスターボックスで23段の跳躍記録を持っている。
スタッフ:バルシューレを体験してみて、どうでしたか?
池谷氏:非常に大切な運動経験だと思います。ボールを取る感覚、つまり自分とモノの距離感を計れるような感覚はこの時期にしか身につかないですからね。今日も小さいお子さんが転がっているボールを追いかけていましたけど、ボールを取ろうとして手を伸ばしても追いつかずに転がっていくというのを何度も繰り返していましたよね。ホントにたった数センチの距離感なんですが、子どもの時に経験して手を伸ばすタイミングや速さを調整できるようになっているかどうかは先々重要になってきますよね。
タレントさんに跳び箱を教えたりすることがあるのですが、子どもの時に色んな運動経験がある方とそうでない方では、ロイター板の蹴り方が全然違います。一目見てわかりますね。どうしたら跳べますか?って聞かれますが、子どもの時に十分な運動経験がない方は無理ですねって答えるしかないですね。(笑)
スタッフ:ちなみにバルシューレの経験は体操でも活用できますか?
池谷氏:はい、使えると思います。私たちも体操の幼児向けの授業なんかで、ボールを使って同じような事をやります。体操って自分の体を思い通りにコントロールできるかどうかが重要なので、十分に通じる能力ですね。体操が発展した新体操、特に女子の新体操はボールを使う演技などもありますからね。
スタッフ:ありがとうございます。
これから運動を始めるお子さん、保護者の皆様に一言お願いします。
池谷氏:スポーツをするかしないかに限らず、人間って食べる・寝る・運動するっていうのは生きていくために必要なことですよね。子どもの時に身体を動かす楽しみを知り、自分の身体のコントロールの仕方を知っておくことで、生涯に渡って役立てて行けると思います。身体が元気なうちはどんな仕事だってできるし、色んなチャレンジもできます。身体が元気な子どものうちにバルシューレのようなものを通して運動する楽しみを知っておくことで、生きていく力を身に付けられるのではないでしょうか。